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デミオ スカイアクティブ試乗レポート(その4)

いよいよ試乗!SKYACTIV-Gの実力やいかに?

デミオ正面
いよいよ試乗!実力やいかに?(クリックで拡大します)

外観・内装をジックリ見た後は、いよいよ試乗!

私(管理人)は現在MC前の13C-V及びスポルトのCVTに試乗。更にスポルトのMTに乗っているため、今回のスカイアクティブ、どんな部分で違いがあるのかとても楽しみです。

前回レポートの補足:オイルも専用です!

ちなみにこのスカイアクティブ、オイルやオイルフィルターが他グレードと違い、スカイアクティブ専用となっています(一応普通のオイルも使えるそうです)。本当にあらゆる点にこだわって、燃費と走りの良さを追求しているんですね。

ドアを閉めた瞬間に違いを感じた!

デミオドア
よりしっかり感が増しました(クリックで拡大します)

試乗車に乗り、ドアを閉めた瞬間思わず出た言葉が

「良い音で(ドアが)しまりましたね~」

 

元々MC前からドアの音は安っぽさを感じさせない良い音だったのですが、マイチェンで車全体の剛性が上がった関係からでしょうか、更に良い音に感じました。管理人が乗っているスポルト(スポルトはMC前モデルから剛性が高い)よりも良いかも・・・と思えてしまいました。

 

あと、フロントガラスに遮音ガラスを使用している関係から、ドアを閉めた際の静かさは各段にUP。

 

マツダのコンパクトでは「ベリーサ」が遮音性に優れたガラスを使用(ベリーサの場合、ガラスの厚さが厚い)していますが、それに匹敵する静寂性を手に入れたのではないでしょうか。

 

もっとも、ベリーサは車全体に静寂性のための徹底的な対応がされているため、総合的な静寂さはベリーサが上と感じています。

個人的にベリーサは、より「質の高い」空間を提供してくれる車だなと思います。

高級なチェアに座った様・・・座り心地が違うスカイアクティブ専用シート

シート
見た目は同じ、中身は別 なフロントシート(クリックで拡大します)

シートに座った際感じたのが、シートに「張り」があるなという事。

 

これまでのデミオのシートは、きちっと体をホールドさせる感じ(しかも、カタログにはのっていませんが、スポルトはノーマルよりややシートクッションが固い)だったのに対し、スカイアクティブのシートは張りのあるチェアに腰かけた印象をうけました。

 

これは決して「座り心地が悪くなった」という事ではなく「高機能なオフィスチェア(わかりにくい例え・・・)」に座ったような感じで、MC前や他グレードとは違った形で背中にしっかりフィットし「面全体で体を受けてくれる」座り心地になっています。これはぜひ他グレードと座り比べて、違いを体感してほしいですね。

 

この座り心地の違いは、フロントシートの材質変更によるもの。

他グレードがスプリングタイプなのに対し、スカイアクティブはネットタイプとなり、軽量化がはかられているそうです。

デミオ外観
いよいよスタート!(クリックで拡大します)

「やさしく」発進し「伸びやかに」加速する

いよいよエンジンをON!

静かにエンジンがかかり、ブルーのスカイアクティブ専用メーターとi-DMがカッコ良く点灯!

さあ、いよいよ試乗開始です!

 

道路に出る前に段差を降りたのですが、

「サス(サスペンション)イイ感じですね~」

MC前と比べ、確実に「しなやかに(やわらかく、ではなく)」反応してくれます。

 

そして道路に出て加速しはじめたのですが、MC前はどのグレードでもアクセルを踏むと元気よく(気持ち良く)加速していたのにくらべ、スカイアクティブの加速はずいぶん「やさしめ」。

でも「遅さ」を感じさせない絶妙な調整です。

さらにそこから「伸びやかに」スピードに乗っていきます。

同じ「スポーティー」といっても、これまでのマツダ車とはちがう「上質感」を感じます。

これまでのマツダ車とは明らかに違う加速感に、Sさんと「いい加速感ですね~」と会話が弾みます。

低い回転で力強い走りを実感

走行中タコメーターに目をやると、思いのほか低い回転数(1,000回転前後)で走っているのにビックリ。

実際の回転数よりもずっと走りに力強さを感じます(これが「トルクが出ている」というのでしょうか)。

Sさんからは、CVTとのバランスもあるとのお話でしたが、このMT運転時よりも少ない回転数での走りが、燃費にも貢献している様です。

進化したi-stopを体感

交差点に差し掛かり、デミオは停車。

その間Sさんと話ていたのですが・・・。

「あれ、いまエンジン止まってますよね」

そう、i-stopが作動していました。

 

アクセラやプレマシーの際も体験していたのですが、更に自然に動作する様になっています。

さらに、スタート時の始動もスムーズかつ素早い!確実な進化を感じます。

 

Sさんいわく、今回はプレマシーの時に比べi-stopの動作範囲がさらに広がっているとの事。

SKYACTIV以外の技術の組み合わせが、燃費向上につながっているんですね。

カーブ・段差で感じる「上質なスポーティー感」

次にデミオはS字カーブに突入。

MC前のデミオは、ハンドルを切ると素早く「クイッ」と反応したのですが、今回は「地面に張り付きながら」「スムーズかつしなやか」にカーブを抜けていきます。

 

そのしなやかさは、決して「柔らかい」「ふにゃふにゃする」といった感じでは無く、マツダ車に共通する「スポーティー感」は持ちながら、新たに「上質感」を感じさせる走りが追加された様。

最近のマツダ車の中では、新型プレマシーが感覚として近いでしょうか。

 

段差を乗り越える際も、車への「突き上げ感」が少なく、こちらも「地面に張り付くよう」に道を走っていきます。

ボディ剛性アップの効果でしょうか、走りに「しっかり感」を感じます。

 

また、ブレーキもMC前に比べ「じっくりと効いていく」感じをうけました。

ベリーサやアクセラとは違う「静寂性」

運転を通して感じたのが「静寂性」の高さ。

とにかく運転中車内が「静か」なのです。

 

エンジン音も聞こえるのですが、こちらも耳障り感の無い「心地良い」サウンド。

スカイアクティブには、整流板や先に紹介した遮音ガラスを使用しているため、停車時はもとより運転時の静寂性が各段に向上しています。

更にエンジンのサウンドや振動の軽減により、静かさと「上質感」を感じる事ができます。これはMC前のデミオと比べると特に実感するポイントです。

その静かさは、同じマツダ車のなかでもデミオよりクラスが上のベリーサやアクセラに匹敵する程。

 

ただベリーサやアクセラが「重厚なボディに包まれた中で感じる静寂性(どちらかというと高級車や外車のイメージに近い)」のに対し、デミオは静寂性がありつつも「軽快感」が損なわれていないですね。

「上質さ」と「スポーティさ」を両立させた、新しい「ZOOM-ZOOM」を実感

試乗を通して一貫して感じた「上質さ」と「スポーティーさ」の両立。

運転後もその走りの良さが印象に残り、マツダの目指す「新たなZOOM-ZOOM」を感じる事が出来ました。

今回はスカイアクティブの試乗でしたが、ぜひ他のグレードも乗って、MCの違いを体感してみたいですね。

以上で試乗レポート終わり!・・・って大事なものを忘れてた!

4回にわたって掲載してきましたデミオスカイアクティブ試乗レポートもとうとう終了。

・・・って、大事なものを忘れてました!

エコ運転だけでなくスムーズな運転をアシストしてくれる「i-DM(インテリジェント・ドライブマスター)」!

さてさて、運転中i-DMはどんな動きをしたのか。そして、今回の運転評価は?

ホントに大ボリュームになった今回の試乗レポート。もう少しお付き合いください!

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コメント: 2
  • #1

    (気分はLOVE MAZDA関東支部)トシ・ユーキ (月曜日, 08 8月 2011 08:38)

    ヒデ・ユーキ先輩へ、
    流石、的を得たレポート楽しく読ませていただきました。この車は、掲示板にも書き込みましたが、低回転で車速が上がるのを待つより、積極的にアクセルを開けて、短い時間で車速を上げて、あとはCVT任せが吉です。旧所有車キューブがあまりの燃費の悪さに回転をあげないで走る癖が付いていました。発進時、IDMが青でも、緑でもないくらい開けたほうがいいです。ドアの開閉音ですが、まさに先輩のおっしゃる通り、剛性の強さが出ていますね。昨今のコンパクトカーはミニバン化して、車内スペースを広くとることに主眼を置いて設計されています。ところがこの車は、不必要に車体を大柄にせず、同クラスの中では比較的コンパクトに仕上げています。これが効いています。洗車、ワックス時も、両側から天井のすべて部分が楽に届きます。多少後席の居住性が犠牲になっていますが、子供のいないご夫婦、子育てが終わったご夫婦、普段は一人か二人、たまに三人乗車で使う、のような方を対象なら、ベストな車です。コンパクトカーの中で一番おしゃれです。そのデザイン造形は毎日乗っても飽きません。

  • #2

    ヒデ・ユーキ (金曜日, 12 8月 2011 10:07)

    トシ・ユーキさま
    いつのまに先輩に!^^;
    LOVE!MAZDA関東支部での活動お疲れ様です!^^
    新しい車の特性に慣れるまでは、ついつい前乗っていた車の感覚が抜けきらないですね。
    デミオ スカイアクティブの「くせ」に慣れるほど、燃費も良くなってくるのではないでしょうか。
    DEデミオの適度なコンパクトさと何といっても「おしゃれ」な部分は私もとても気に入っています。購入から1年以上がたちますが、本当に毎日乗っても飽きません。